世界中の多くの人々にとって変化の年となった2020年も残りわずか。
Bitriseチームは今年も、ユーザーにより快適でスムーズなアプリ開発を行ってもらえるよう、様々な形の「アップデート」を施しました。
オフィススペースの拡大を皮切りに、チームメンバー数も140名を突破。また、オンラインイベントの主催や後援、そして新しい機能やプログラムの追加などユーザーによりBitriseライフを楽しんでいただくことができました。
2020年にBitriseが発表した変更や新機能についておさらいしていきましょう!
COVID-19サポート
今年は新型コロナウイルスの影響で、3月にはオフィスの一時的な閉鎖を強いれられ、日本を含む企業訪問やオフラインイベントへの参加がキャンセルとなってしまいました。また、多くの企業が在宅勤務へのシフトが加速していった中で、広範囲にわたって開発コミュニティのサポートができないかBitriseは模索しました。フリーランスから小規模なビジネスに至るまでの多くのチームをはじめ、インディーズの方々は突如ローカルでのビルドハードウェアへのアクセスが困難になったのは記憶に新しいかと思います。そして4月に、COVID-19感染拡大に伴うモバイル開発コミュニティへのサポートとしていくつかの変更点を発表いたしました。
無料のリモートアプリビルド
4月、新たな試みとしてHobbyプランのビルド時間のタイムアウトを10分から30分に延長することを発表いたしました。さらに、ビルド制限数も30から200に大幅に増加いたしました。
これにより、全てのBitriseユーザーは月々6000分無料でビルドを行えるようになりました。
現在Bitriseが提供するHobbyプランでは、300種類を超える構成可能なステップ・インテグレーションを始め、カスタムコードの挿入、存在する全ての主要なGitサービスとの連携、そして独自のアドオンであるShipやTest reportingといった機能が利用できます。
非営利組織対象のリソース無償提供
世界的に貢献されている非営利団体への支援をBitriseも担えることができないか考え、そういった方々へ無償でリソースの提供を決断いたしました。
Bitriseを利用する非営利組織を対象に、Org スタンダードプランの3並行数を年間無償でご利用いただけるようになりました。以上に加えて、COVID-19関連の活動に直接関与されている組織の皆様にも無償で追加リソースを提供中です。
対象の企業の方は弊社のサポートチームまでお問い合わせいただくと、アカウントにリソースを追加いたしますので、ぜひこの機会にご活用ください。
Git内でbitrise.ymlを管理・保管
多くのユーザーからの要望により、満を持して今年の9月よりGitサービス上でbitrise.ymlファイルの管理ができるようになりました。
このアップデートでユーザーはGitサービス上で変更を確認したり、前バージョンへのロールバック、ワークフローの編集権限の譲渡などが可能になりさらに使いやすくなりました。
Traceアドオンを使ったモニタリング
Bitriseはモバイルに特化したプラットフォームで、アプリ開発者の仕事のやりがいを究明してより良いアプリのビルドを行ってもらえるよう日々努力しております。
アプリのパフォーマンスをモニター(監視)するのには、すでにいくつかのソリューションが存在している一方で、モバイル開発者の結果に基づくアプローチに100%満足させているとはいえないと感じていました。
Bitriseの新たなアドオンであるTrace機能は、問題の検出や原因の”追跡”といった、アプリ開発で生じるバグやクラッシュといった問題をいち早くチェックするのに役立ちます。
現在もなおTrace機能のベータテストを実施中です。ご興味がある方はこちらからサインアップしていただき、公式リリースに向けて皆様の使用に関するご意見をお待ちしております。
認証済みステップ
6月、新たにVerified Step (認証済みステップ) プログラムを開設し、第一号としてGenymotion社のステップが公式認証済みステップとしてリニューアルしました。以降、日本でお馴染みのMagicPodsやDeployGateなど、ビルドライフを快適にする数々のステップをBitrise認証済みステップとして公開しています。
Bitrise Verified Stepsはオープンソースにより支えられており、すべてのユーザーに継続性や高品質なパフォーマンスを保証するステップとして提供しています。
ステップ名横の
マークが目印ですので是非チェックしてみてください。
Xcodeアップデート
今年も最新のXcodeバージョンを最大48時間以内にBitriseで利用していただけるよう努めてまいりました。
2020年の最も特筆すべき点としては、9月のAppleイベントにて発表されたiOS 14のリリースから19時間以内にBitriseでリリースすることができました。
モバイル開発者にとってスタックの更新スピードは最も重要なテーマの一つとして認識しており、これからもタイムラグなく最新の環境でビルドを回してもらえるようチーム一同精進してまいります。
最後に
2021年も今までより快適にBitriseを利用していただけるよう、来年以降もサービス向上を目指し取り組んでまいります!
2021年のロードマップに追加してほしい機能等、皆様のアイデアやご要望も随時募集しております。今年もBitriseサービスへのご愛顧誠にありがとうございました。
皆様もよい休暇をお過ごしください。良いお年を!🚀